【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.31
2018.03.15
竹と布が組まれ、色が施された物体。
色、形、素材感、その場の空気感、私たちはそこに芸術的な要素をどう感じるでしょうか。
「わけいるつき」との題もまた詩情へと誘います。
これはあくまで私見ですが私は、竹と布で組まれた形には心地よい緊張感を覚え、そこに施された色彩には違和感を覚えます。
その共存ゆえか本作は私の目には「気になる」物体と映ります。
皆さんはいかがですか?
[元村 正信 作] 「わけいるつき」 1995年/竹、綿布、アクリル 別館2階 桂の間
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。