ただただハチミツを買い求めたくて声をかけただけ、のつもりが…「日本ミツバチ」について滔々と語り始めたO塚さん。
おっと、まさかの展開(笑)
まずは食べ比べから始まった「日本ミツバチ」と「西洋ミツバチ」のハチミツの違い。
食材には割と精通しているつもりで試食させて頂いたんですが、その明らかな味・食感(舌触り)の違いにビックリ!
思わず話にググッと引き込まれていきます。
「このあと、僕と一緒に活動されてる方のミツバチの話がありますんで、ぜひ聞いていかれませんか」とお誘い頂いたので、広場の真ん中の薪のそばで暖を取りながら、じっくりお話聞かせて頂きました。
そもそも、西洋ミツバチと日本ミツバチは全く性質や性格?が異なり…西洋ミツバチは「ひとつの花の蜜を追いかける」、つまり、仮にレンゲの花の蜜を吸うのであれば、レンゲの開花に併せて時期によって北上していくのだとか。
日本ミツバチの場合は「百花蜜(ひゃっかみつ)」と呼ばれ、巣の周辺2~3kmに咲く花の蜜なら何でも集めてきてくれるそう。
だから、西洋ミツバチのハチミツは「単種の花の蜜の味」、日本ミツバチのハチミツは「その土地にある様々な花の蜜の味」、土地によって味が異なるのが特徴だそうです。
へぇぇ~!!知らないことだらけ!!
そして、巣箱についての説明も。
私のイメージしている「ハチの巣箱」は、アミアミがついた板上のものを引っ張り上げると蜜がついてる、といったものだったのですが、見せて頂いた巣箱は…ただの木箱(笑)
中は空洞、本当にただの木の箱、といった形状で、「ほんとにこんな箱で蜜が採取出来るんだろうか?」と…ナゾは深まるばかりです。
「ボクがミツバチのことを始めたきっかけは、うきはでレストランをしとる友達がおって、そこでやっとった料理教室に岡山出身の方が参加されてて。アレルギーが酷く、“日本ミツバチのハチミツを食べて体質改善にすごく役に立ったんです、一度その岡山の養蜂の方のところへ一緒に行きましょう”って誘われて…最初はちょっとメンドクサイな、て思ってたぐらいだったんだけど、実際に岡山に行ってみて、養蜂されてる方のお話を聞いて…すっかり感化されてしまった。自分も、やってみたかー!ミツバチ飼って育ててみたかー!って」
うきは弁でトツトツと語られるそのお姿、お話の内容に…まさに、みるみる引き込まれていく私(笑)
「ちゃんとやればカンタンなんです、なんも難しいことはなかです、ボクらがちゃんと面倒みますけん。全部教えてあげます!ミツバチが勝手に働いてくれるし、そのおかげで周辺の野菜はどんどん育つ、蜜はたっぷり採取できる。ちゃんとやれば失敗せんです」
もはや、すっかり虜に(笑)
「自分たちはプロの養蜂家じゃなかとです、だけんこれだけで食うていこうて思ってない。あくまでも日本ミツバチのことが、好きで、楽しくて、仲間を増やしたいと思っとるだけ」
ワークショップ終了後も、寒さも忘れ、しばらくお話を聞き続けました。
「これは…何か、面白いことが、北九州でも出来るかもしれない!」
何が出来るのか?何をどうしたら良いのか?
少し冷静になって、じっくり考えよう。
そう、自分に言い聞かせ、連絡先を交換させて頂き、うきはを後にしたのでした…つづく。