【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.40
2020.10.01
秩序と秩序の破れが同居しています。
形を見ると重力に逆らう整った逆三角錐に不均衡な開口部。
表面の凹凸は規則的とも不規則的とも見え、色彩は濃白から淡白へのグレデーションに僅かな金彩。
やきものに触れずに眼で鑑賞してみると色々と想像が掻き立てられます。
「風刻壺」との題もふまえつつ、ガラス越しの室内から眼を頼りに作品を巡る風や匂いに思いを馳せてみましょう。
[岩田 圭介 作] 「風刻壺」 1995年/陶土、金彩 別館4階 竹の間
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。