【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.35
2019.03.01
大量の既製品によるダイナミックな作品で知られる英国の彫刻家。
本欄でも前に大量のマッチによるマスク作品(1987年)が紹介されました。
本作制作は1993年。
彼の表現の核にあるのは少年の遊び心、あるいはイタズラ心全開のあっけらかんとした痛快さ。
浮ついた時代の産物なのか、息苦しさの裏返しなのか、表現の向こう側には社会に渦巻く危うげな欲望が見てとれます。
[デビッド・マック 作] 「untitled」 1993年/コラージュ
本館4階 エレベーターホール
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。