金属がまるで粘土か餅のようにぐにゃりと曲がってできたこの作品。
生き物のような趣を帯びています。
この形は題名の通りフォージング（鍛造）とコンプレッション（圧縮）によって生まれたもので、北九州に培われてきた金属加工の設備と技術無しにはできない形です。
北九州市内では八幡西・穴生学舎、若松・高須中学校などで同シリーズの作品を見ることができます。

［母里聖徳 作］
「Forging Compression - 94, Three Cubes」1994年制作
千草ホテルB1F北エントランス

［キュレーター］　花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。