【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.23
2017.04.19
舟のような形をした板に細い棒が一本。
作者によると「モノの存在そのものよりも、その周辺やその存在が醸し出す雰囲気のような空気感に強く惹かれ」、「空気に緊張感と空気の量塊感を引き出そうとした」とのこと。
最小限の慎ましい振る舞いが最大限の効果を生み出しうるということを示す良い例だと思います。
何事も強く、大きく、目立てば良いというものではありませんね。
[津田三郎 作]
「SKY,AIR」1995年
千草ホテル別館2F 桐の間
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。