【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.28
2017.06.08
鉛と蜜蝋という異なる素材の組み合せで構成された作品。
無題なので、見る人は作品の色・形・質感・空間の雰囲気などを手がかりに、その場で感じ取れるものを注意深く受け止め、そこから各々想像を広げる楽しみを得ることになります。
ちなみに私には何か宗教儀式を行う装置のように見え、厳かな気持ち、そして満たされた静かな気持ちになりますが、皆さんはいかがでしょうか。
[草野貴世 作]
「untitled」 1995年
千草ホテル本館1階ロビー
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。