【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.29
2017.09.05
ロルフはパフォーマンス・アートの第一人者で、この写真は1990年代のパフォーマンスから撮られたものです。
彼自身は写真(記録)は副次的なものだと言っていますがパフォーマンスに実際に見ていない私たちはこの写真を手がかりに頭の中でパフォーマンスを想像することになります。
であればそれは副次的な資料どころか、鑑賞者の脳内パフォーマンスを誘引する一次的な作品だといえるでしょう。
[ナイジェル・ロルフ(Nigel Rolfe) 作] 「無題」 1990年代のパフォーマンス写真/プリント 千草ホテル別館1階
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。