【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.37
2019.09.01
大きく3つの長方形で構成される画面。
幾何学的なストライプ模様と有機的な形が手前に見えたり奥に見えたり、重なって見えたり離れて見えたり。
不思議な奥行き感やリズム感があります。
規則的なようで不規則、またはその逆。
題名の「バニリン」とはバニラの香りの主成分の有機化合物。
私たちの甘い感動も理知と情緒の化学反応によって醸成されているのかもしれません。
[元村 正信 作] 「未熟なバニリン」 1995年/キャンバスにアクリル
本館B1階 南エントランス
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。