【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.34
2018.12.01
濃密な色合い。動きある形。何ともジューシー絵画空間です。
抽象画が苦手な人でも「味覚」を想像しながら「目で味わう絵画」として見てみると楽しめるのではないでしょうか。
「美学」という学問が誕生したのは18世紀ドイツのことですが、当時は「さっぱりする」「もたれる」など「食」にまつわる単語を借りて美術品を論じることも多かったそうです。
本作のお味はいかがでしょうか?
[辰野 登恵子 作] 1992年/リトグラフ
別館4階 廊下
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。