お料理をご提供させて頂く際に、よくお客さまから
「このお花は食べられますか?」というご質問を頂きます。
フランス料理はもちろん、イタリア料理や、最近では和食やデザートなどでも
色鮮やかでとても可愛らしい小さなお花がちりばめられていることが多いですよね。
私は笑顔で「もちろんです!」「エディブルフラワーといって、食用に育てられているお花なんですよ~」とご説明さしあげるのですが、
・・・・じ・つ・は・・・・
このエディブルフラワー、可憐で可愛らしい色と姿とはウラハラに、
お味のほうは・・・わりと苦味があったりなどして、残してしまわれるお客さまも多くいらっしゃいます。
そこで、体の半分が探求心と好奇心で出来ている私、さっそくこのエディブルフラワーについて
深く深く掘り下げて調べてまいりました~☆
エディブルフラワーとは、その名前のとおり、エディブル=食べられる、フラワー=花という意味。
通常、観賞用として市場を流通している花や草といったものは、当然のことながら自然いっぱいの中でノビノビと育てられているので、当然虫などもたくさんつきやすいそう・・・
一口に虫といっても、花や草木に優しいものだけではなく、害虫の類もたくさん存在しています。
ですので、花や草木を、美しい姿のままで出荷するためには、たくさんの肥料や薬を散布しなければならないそうで、食用にはまったく向いていないそうです。
ですから、「食用」として販売されているお花や草、木、ハーブ類などは
例えば、無農薬農法だったり、有機栽培だったり、自然の中での働き者なテントウムシさんやミツバチさんやカルガモちゃん達の力を借りたり、、、
徹底した品質管理をして、それでやっと美しい状態を保ったまま、食品として販売出来るのだそうです。
ですから、小さいけれど、とっても手間もコストもすっごくかかる!
すごいですよね~。
ちなみにこのエディブルフラワー、お料理の上にちょこんとのってる写真をご覧になってもわかるとおり、一種類だけではありません!
スミレ、パンジー、ビオラにバーベナ、デイジー、トレニア、ナデシコ、ペンタス・・・
ほんっとうにたくさんの種類があります!花言葉もたくさん!!
そして、私も知らなかったことですが、これらのお花は上手に乾燥させれば、“食べられる(正確には、煎じて飲むことが出来る)ドライフラワー”になるんですね~☆
ところで、日本でも古くから「エディブルフラワー」があったって、ご存知でしたか??
秋の七草、春の七草、でおなじみの、七草たち!!(皆さん、ちゃんと覚えてますか~笑)
そして、お刺身の“ツマ”としてかざられている、メタテや菊なども、れっきとしたエディブルフラワーなんです!!
といったわけで、これからは、お皿にのってるものは、残さず全部食べちゃいましょう!!
ハーブと同じ効能があるわけですから、このエディブルフラワーにはビタミンもたっぷりなんですよ~♪
では、最後に。
この記事のトップ画像にもなっていますが、↓こちらの画像の・・・これは、お花かな????
・・・いいえ!!
こちらは、もちろん食べられる「ラディッシュ」を、
我がレストランの若手コックの中でのピカイチ☆ホープM君が
カーヴィングナイフという、飾り細工専用の彫刻刀のようなナイフで
ちまちまちまちま・・・飾りを施した一品です!!
これはこれで逆に、なんだか食べるのが、もったいないかも~うふふ♪