「千草ホテルはお料理おいしいからねぇ」

おかげさまでこのようにお褒めの言葉を頂く機会がたくさんあります！

ご結婚式でおみえになったお客様や、かつてフランス料理を食べにきたことがあるというお客様、

また、おせち料理やケーキなどをお買い求めになるお客様・・・・

みなさまに愛される「味の千草」「料理の千草」を目指し続けてもうすぐ１００年・・・

 

ところで、この長い長い千草ホテルの歴史の中で、

ひたすら変わらぬ方法で作り続けられているお料理があるのをご存知ですか？

おじいちゃんおばあちゃんから小さなお子様まで、いまや「日本の国民食」と言っても過言ではない

・・・・そう、カレー！

夏になると、暑くなってくると、なぜかムショウに食べたくなるんですよねぇーーー！！

 

というわけで、本日は「千草ホテルのカレー」について、そのヒミツの作業風景をこっそりごらんにいれましょう！！

 

まずは・・・・ぶったまげるほどの量の玉ねぎ、にんにく、しょうがを・・・・・

3人がかりで、ひたすら、とにかくもうそれは手作業いっぽんで、ひたすら、ひたすら・・・・

刻み続けるんです！！

 

ちなみに今回は、じゃんけんに負けた女性コックのＫちゃんが罰ゲーム的に玉ねぎ係(笑）

ダイニングカフェ料理長の荒木シェフは、

「オレが若い頃はこれが一番キライだった」というにんにく係。

そして、若手イケメンコックのＭ野がしょうが係。

どれもキレイに皮をとり、計量するところから始まります！

 

玉ねぎは、皮をとって真ん中の部分をくりぬき

（芯の部分は極うすスライスできないので、カレーでは使用しないんだそう！初めて知りました！）

ひたすらひたすら・・・・超極うすうすスライス！

機械で切るより薄い！！！！すごーい！！！

 

にんにくとしょうがも、極細細細・・・みじん切り！

 

 

さてさて。軽く２時間以上かけて材料を刻みまくりましたら、

次はたまねぎから、ひたすらひたすら炒めていき、甘みと旨味をじっくり引き出します！

大量のマーガリンとサラダ油で炒めます！というより、なんだか煮込んであるみたーい。

そこへ、にんにくとしょうがも投入！

玉ねぎが色づいてきました。水分が蒸発し、徐々に深みのある色に・・・

そこへ、小麦粉とカレー粉を投入します。なんだかやっと、カレールーらしくなってきましたねぇ。

でも、小麦粉を投入してから「練ってまぜる」とグルテンが発生してしまうので、

決して練ることなく、でも、まんべんなく混ざるように、しっかりと混ぜていきます！

そして・・・・ここからが、実は、家庭ではぜったいにマネできない！な部分なんですが・・・

・・・・・オーブンで、８～１０時間くらいかけて、水分を完全に蒸発させるんです！！！！

オーブンで焼きながら乾燥させ、時々取り出しては、ダマになった部分をサクサクと切る・・・

これまたひたすら、ひたすら、焼いて→取り出して、ダマをつぶす→焼く→の、繰り返し！！！

厨房のみならず、ホテルの入口くらいまで、この仕込み途中のカレーの香りが漂います！！！

（ですから、コックさん達は、全身カレー臭で包まれます～笑）

くりかえし、くりかえし、、、、

そのうち、徐々に水分が蒸発して、サラサラのカレールーが出来てきます！

ほら！大きな粒、かたまりが、なくなってきました！

これくらいまでなると・・・・・ん？完成かって？？？？

 

ノンノンです！

 

これは、なんと、やっとのことで千草オリジナルのカレールー（カレーフレークって感じですが～）が完成したというところまで。

 

・・・・このあと？？うふふふふ、まだまだ先は長いですよー

 

このあとは・・・・

さらに、別の日。ブイヨンを仕込みます。8時間。わーぉ！果てしない！！

鶏さんがマルッと鍋に突っ込まれていますね・・・なんだかおぼれているかのような（笑）

 

ここから抽出したブイヨンと、先日完成したカレールーを混ぜてミキサーにかけて・・・

鍋に濾して・・・玉ねぎも加えて・・・

さらにそこへ、フライパンで表面を焼いた牛肉を投入！！お肉ゴロゴロの秘訣はコレだ！！

これを、またもや、８時間！！！！何回言わせるんだ、８時間！！！www

コトコトコトコト・・・・煮込みます！！これまた・・・・さて、何時間でしょうか！（笑）

少しずつ、カレーらしい色へと・・・・あぁほんとうにとろけそうですね・・・・

美味しそうな、というより、絶対美味しいに違いない！というカレーへと育っていってます・・・

 

・・・・そうして、やっと、やっとの思いで完成したのが、コチラ！！！

千草ホテルの超超超スペシャリテ、それはまさに自慢の逸品！！「千草のカレー」なんです！！

とろとろ～☆素晴らしい色！ツヤ！！

 

「美味しそう～」と思わずつぶやいてしまったのですが、

荒木料理長から出た言葉は・・・・・「美味しそう、じゃない、絶対に、美味しい！」

 

さ　　　す　　　が　　　！　　！　　！

 

いかがでしたか？

こんなの、家庭じゃ絶対作れなーいーー！！

ならば、簡単。千草ホテルへパパッと食べに、いらっしゃいませ～☆

 

（※ただいまスペシャルメニューとして、薩摩おいも豚をぜいたくに使用した「カツカレー」も好評販売中です！）