本当に何一つ準備することなくノンビリと「今年はなかなか暖かくならないな~」なんて思いながら4月を迎えたある日。
うきはのO塚さんから連絡が入りました。
「巣ブタが出始めました!」
はて…「巣ブタ」とは??
調べてみると、ミツバチの巣は、我々がなんとなく想像している通りの、六角形の小さな部屋の集まり。
働きバチ達は花の蜜を集め、自分の体の中にある酵素などの分泌物を混ぜ、その六角形の部屋にハチミツとして蓄えます。
巣に蓄えられたハチミツは…人間が美味しく食べるもの、ではなく、元々はミツバチ達の栄養源であり、保存食であり、非常食でもあり。
女王蜂や雄の蜂は、そんな働きバチ(女子ばかり!)の作ったハチミツを、少しずつ巣の中で消費していくのです。
最初は水分の多いハチミツですが、ハチ達が羽をぶんぶん羽ばたかせ、表面を乾燥させてフタ状にして、しっかり保存するのだとか。
大きさにしてわずか2~3ミリしかないので、気をつけて見ていないと…ちょっと大きな砂?程度にしか見えません。
そんな「巣」の「フタ」=「巣蓋(すぶた)」(※蜜蓋とも言われるようです)
分蜂(巣を分ける行動)の直前になると、少しずつその「巣ブタ」を外し、中にある熟成したハチミツを、自分たちのカラダの中に「ストック」、つまりしっかり体に蓄えた状態で、次の巣を探し、飛び立っていくのです!
つまり、六角形の部屋の巣から取り外した「巣蓋」は…外してしまえば単なるゴミとなるわけで…巣箱の入口に、どんどん捨てるのだそう。
「巣ブタが出始めました!」ってことは…ちょちょちょっと!分蜂が近いってことじゃないですか!!!
急に、気持ちに焦りが出る八幡∞日本ミツバチプロジェクトチーム(笑)
具体的に箱をどこに設置するか?の緊急ミーティングを行い、アグリゾートのある畑全体やハウス周辺の写真に方角を書き加えて送り、風向きや日当たり具合、近隣の道路の状況なども含め、O塚さんと電話でやり取りをしながら「より良い場所探し」を慌ただしく進めます。
そして迎えた2018年4月10日(火)13:50。
このブログをスタートしたのが「8のつく年の8のつく日」の4月8日、でしたが、ナントそのわずか2日後。の、突然の電話。
O塚さんからの着信だとわかった瞬間に「あ、分蜂した!」と察知し、一気に胸が高鳴ります(笑)
「分蜂しました!しっかり捕まえました!!」
うわぁぁぁーっ!!!来た、ついにきた、とうとう来た、ようやくこの時がぁーっ!!!!
O塚さん、興奮冷めやらぬ様子で状況を説明してくれます。
「昨日も今日も、午前中にですね、えーらい巣ブタの多かねーっち思いよってからですね、気をつけとったとですよ、なんか来そうやなーって。そしたら昼前くらいからかなー、巣箱の周辺にえらい多い数のハチが飛びはじめてですね、でもだけんって言って今日分蜂するとは限らんしですね、とにかく気をつけとかなーっち思うてしばらく見よったら、ワーッて出始めて、そばに置いとった空の巣箱とルアー(※後日解説)に自然~と入っていったとですよ。ものすごスムーズに(新しい巣箱に)入っていってくれました、大成功です!!」
O塚さん、非常に興奮したご様子ではありましたが、ナントその分蜂の状態をしっかり動画に収めてくださっていました!!
非常に貴重な日本ミツバチの第1分蜂、ぜひご覧ください!!
さぁ!待ちに待った分蜂、これ以上ないほどの大成功!!
…で、その巣箱、いつもらいに行こうか??今日?明日の朝?いつがいいんだろう???
相変わらず“素人感まる出し”で、「うきはへ巣箱もらいに行くメンバー」を募り、慌ててスケジュールを組み立てたのでした…つづく。